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2018年 01月 01日

Mamiya SUPER 16の試写

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あけましておめでとうございます。

譲り受けた遺品の中で最も古いのがこのカメラ。Mamiya SUPER 16は1951年に発売された16mmフィルムを使う小型カメラです。当時は主にサブカメラとして使われたそうです。このカメラのマガジン(写真左奥)は当然ながら絶版。大阪のいろんなカメラ屋さんで聞いてみたものの、なかなか見つかりません。唯一見つかったのは、八百富写真機店でマガジンが入ったままの同じMamiya SUPER 16。しかし完動品で手の出ないお値段でした。そのため撮影は諦め、Rolleiflex SL26と同じく置物扱いになっていました。

しかし京都の第一写真店を訪れた際、マガジンが入ったままのMAMIYA 16 AUTOMATICが置いてあるのを見つけました。事情を話したところ、ありがたいことに露出計故障という理由で格安で譲っていただく事ができました。帰ってすぐにフィルムを16mmに切り出し、修理済みだったカメラを持って試写に出掛けました。

修理の記録は別サイトに掲載しています。

ちなみに2017/12/1時点で、第一写真店には1本だけ126フィルムカートリッジが残っていました。必要な方はお早めにどうぞ。



Mamiya SUPER 16の試写_f0145608_07210380.jpg
このカメラには距離計がなく、目で見て距離を推測する必要があります。同じ目測距離のRollei 35のときは単体距離計を使いましたが、今回は実際に目測距離に挑戦。結果はご覧のとおりで、フォーカスがうまく合いませんでした。これはかなりの練習が必要でしょう。



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当たり前ですが、無限遠なら問題ありません。でも、さほどシャープさはないですね。これはレンズの問題ではなく、単に16mmという小さなフォーマットが原因でしょう。そういえば、同じサイズのフィルムを使う110もこんな感じでした。



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一番難しかったのは、撮影ではなくフィルムを16mmに切り出すことでした。暗室でカッターを使うのは思っていたよりも困難で、数回失敗してフィルムを無駄にしました。再度このカメラを使うとしたら、なんらかの切り出し装置を作らないと厳しそうです。

以上で、去年の9月から始めた遺品のカメラの試写が終了しました。何度か終了宣言をしていますが、今回は本当に終わりです。あと1台ありますが、徹底的に壊れている上、特殊なインスタントカメラのため撮影不可能です。

当初、デジタルから入った僕に、こんなにもたくさんのフィルムカメラの撮影が出来るとは思いもしませんでした。特に最後の2台の撮影は、本当に運に恵まれていたのだと思います。

今まで、他にやるべきことを中断してカメラに注力してきました。各所に迷惑をかけているので、今年は写真を撮るのをスローペースにし、たまった仕事をこなしていこうと思います。



by meaninglessstudio | 2018-01-01 07:34 | カメラ | Comments(0)


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